知る人ぞ知る!ひそかな人気商品『クリアタイプのLED電球』を比較してみた
「LED電球に交換したいけど、デザインが気に入らない!」
「LED電球に変えてみたら、光り方が前と違って、部屋の雰囲気が変わってしまった!」
白熱電球からLED電球へ移行する時に、よーくある話です。
照明ひとつで、お部屋の雰囲気ががらりと変わってしまうので、できれば見た目・機能ともにいいものを選びたいのが本音。しかし、市場に出回っているLED電球は、まだまだ性能重視の寒々しいデザインが多いように見受けられます。たかが照明。されど照明。うーん、難しい。
そこで出たのがこちら!
白熱電球のようなデザインと光り方を実現した、LED電球の『クリア電球タイプ』。
そのままお使いいただいても、レトロでおしゃれですが、デザイン性の高い照明灯具にもばっちりマッチ。ここ最近じわじわ人気が高まってきて、色々なメーカーから『クリア電球タイプ』が販売されています。
そこで、今回のオンリーワンプレスでは、この魅力的なクリア電球を実際に各メーカーから購入して比較してみました。
今回比較したものはこちら。
左から、株式会社エス・ティー・イー『デコライトLED』(品番:JA26F3L/以下『デコライト』)、株式会社ヤザワコーポレーション『一般電球形LED電球』(品番:LDA5L-G/以下『ヤザワ電球形』)、株式会社ビートソニック『影美人』(品番:LDB26/以下『影美人』)、株式会社日昇『BELLEDクリア球』(品番:BELLED16/以下『BELLED』)。
外観の違い
ぱっと見ると、サイズはほとんど同じです。
見た目に関しては、放熱部分と点灯部分に大きな違いがあります。
・『デコライト』
他の電球と比べて圧倒的に放熱部分が少なく、また点灯部分もフィラメントのようで、極限まで白熱電球を再現しているのが分かります。LEDにありがちな、ごつごつした放熱部分がないのは、見た目にこだわるユーザーにとって、嬉しいのではないでしょうか。
・『ヤザワ電球形』、『BELLED』
両方とも放熱部分が銀色で、棒の先端にLED素子がついている点灯方式。見た目はかなりよく似ています。スタイリッシュで、モダンインテリアにもマッチしそうですね。
・『影美人』
放熱部分が珍しく銅色で、レトロであたたかみを感じます。今大人気のアンティークスタイルにもぴったり合わせやすそうですね。点灯部分もお椀をひっくり返したような変わった形をしています。
仕様の違い
パッケージに記載されている製品仕様をざっとまとめてみました。
全光束 | 設計寿命 | 消費電力 | 質量 | 外形 | 全長 | 口金 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
デコライト | 350lm | 25000h | 3.2W | 34g | 59mm | 110mm | E26 |
ヤザワ電球形 | 300lm | 40000h | 4.5W | 66g | 60mm | 120mm | E26 |
影美人 | 360lm | 30000h | 5.0W | 67g | 58mm | 108mm | E26 |
BELLED | 430lm | 40000h | 5.0W | 60g | 57mm | 110mm | E26 |
ルーメン数と寿命にばらつきはありますが、その他は特に大きな差はないようです。
『デコライト』は他のものと比べて、やや寿命が短いです。しかし、決して性能が悪いわけではありません。あえて放熱の面積を狭くすることで、放熱効率を落として、より白熱電球の見た目に近づけています。LEDの長寿命を犠牲にしてまで白熱電球に近づける姿勢に、並々ならぬ情熱を感じます。
ルーメンの違いについては、次の項目で実際に点灯させて比較してみたので、そちらで細かく見ていこうと思います。
光の広がり方の違い
白いボードの前で光らせて光の拡散具合を見てみました。
・『デコライト』
他の電球よりも照らす範囲が狭いものの、全体的にまんべんなく光が広がっています。他の電球はどこかしら光の筋があったのですが、こちらは全くそのような筋が見られません。ほわっとした優しい光なので、和紙の照明灯具など、クラフト色の強い照明灯具とかなり相性がいいのではないでしょうか。
・『ヤザワ電球形』
発光部分が先端にあるため、影が出来てしまっていますが、ルーメン数が一番低いのにも関わらず、広範囲に光を拡散しています。光の色も他の電球とは違い、電球色と昼白色の間くらいの色なので、シーンを選ばず使いやすいと思います。
・『影美人』
他の電球に比べるとやや横方向の照射が弱いものの、ダントツで上方向にまで光を拡散させることができるのがこちらの電球の強み。直接見てもまぶしくないので、電球をはだかで使うことの多いアンティークな灯具にぴったりです。
・『BELLEDクリア球』
4種類の中でルーメン数が一番高いこともあって、かなり明るいです。『デコライト』の光が強まった感じですね。やはり上方向への光は若干弱いものの、横方向の光がかなり強いです。暗すぎず明るすぎず、全方向にまんべんなく光を照射できるので、使い勝手がいいのではないでしょうか。
光色・照らし方の違い
白いねこの置物を約1m上から実際に照らしてみました。
ペンダントライトでテーブルの上から照らすイメージで撮りました。
自然光が全く入らない環境で撮影したので、少し暗く感じると思いますが、純粋に一灯の明るさを感じていただけるかと思います。
・『デコライト』
やはり照らす範囲が狭いので、少し暗め。
電球色に近いため、『一般電球形LED』よりも若干赤みがかって見えます。
・『ヤザワ電球形』
縦方向の照射が強いため、ルーメン数が高い『デコライトLED』と負けず劣らずの照射を見せてくれました。少し暗いものの黄色すぎず白すぎず、使いやすい自然な色味が魅力的。
・『影美人』
縦方向の照射に強いため、他の電球と比べて群を抜いて明るいです。影もくっきり出ていて、まさに名前通り『影美人』といったところ。4種類の中でねこの置物のもともとの色が出ているので、とてもいいのではないでしょう。
・『BELLEDクリア球』
やはりルーメン数が一番高いだけあってこちらも明るいです。若干黄味がかっていますが、バーや隠れ家的なカフェなどあえて照明を落としたいところにぴったりではないでしょうか。
まとめ
さて、様々な角度から比較してみましたが、どれもそれぞれいいところがあって、甲乙つけがたいですね。個人的にはアンティーク調のインテリアが好きなので、銅色の放熱部分の『影美人』に魅力を感じてしまいます(笑)
みなさんは、いかがでしたか?
デザイン性が高く、白熱電球のような光り方の『クリアタイプのLED電球』。
お洒落な照明環境をLEDで演出されたいのなら、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?